ローカル5G通信とAIカメラによる野球の自動撮影の実証実験開始

2023年12月20日

 当社グループのCATV 事業を担う株式会社倉敷ケーブルテレビが、岡山県倉敷市において、国内初の試みとなる、ローカル5G通信とAIカメラを組み合わせて、野球の試合を自動で撮影・編集する実証実験を開始することを、下記のとおりお知らせいたします。

 当社グループのCATV事業では、地域事業者としての強みを活かし、地域における基幹インフラ提供者の役割を強化していくとともに、地方創生や、地域住民の生活の質を向上させる事業者として信頼と地位を確立してまいります。

株式会社倉敷ケーブルテレビ新しいウィンドウが開きます

ローカル5G通信とAIカメラによる 野球の試合を自動撮影・編集する実証実験開始のお知らせ

 株式会社倉敷ケーブルテレビ(本社:岡山県倉敷市、代表取締役社長:伊藤 享、以下「当社」)は、岡山県倉敷市の倉敷スポーツ公園内マスカットスタジアムにて、ローカル5G通信と伊藤忠ケーブルシステム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中谷 晃治)が展開するAIカメラ「Pixellot Double Play」を組み合わせて、野球の試合を自動で撮影・編集する実証実験を実施いたします。

 今回のローカル5G通信とAIカメラを組み合わせた取り組みは国内で初めての事例であり、また、倉敷市におけるローカル5G通信の運用も初めての事例(※当社調べ)となります。

 本実証実験におけるシステム構成は、マスカットスタジアムの3ヶ所(バックネット側、センター側、スコアボード用)にローカル5G通信で接続されたAIカメラを設置し、AIが場面に応じて最適な映像を撮影・編集し、視聴者に届けるものとなります。

 これまでの一般的な野球の試合撮影では、10名程度のスタッフが必要となりますが、当システムを利用すれば2名程度で対応が可能となるだけでなく、高度な撮影技術を保有するスタッフでなくても撮影が行えます。さらに撮影環境によっては、現地にスタッフを派遣せずに遠隔で撮影をすることが可能となります。これにより、スタッフを効率よく配置することができるようになり、今まで撮影ができなかった地域のイベントやスポーツ大会等をカバーすることが可能になります。

 昨今、多くの自治体が地域の課題として、地域活性化やスポーツ振興、健康促進等に取り組まれており、こうした撮影を通じてケーブルテレビにおける放送コンテンツを充実することは、地域社会への貢献に資するものであり、地域密着型のケーブルテレビ事業者の使命であると考えます。

 当社は、今後も積極的にこうした先進技術を取り込み、放送コンテンツの充実を図るとともに、様々な地域課題の解決に貢献してまいります。

■ 本実証実験の主な内容

 【期間】

  2023年12月20日~2024年12月28日

 【性能面】

  ・ 野球場内でのローカル5Gによる映像伝送の安定性

  ・ AIによる撮影映像の品質

  ・ AIによる編集の品質、精度 (場面スイッチ、ズーム[IN/OUT]等々)

 【運用面】

  ・ 申込、配信フローの確認

  ・ 撮影スタッフの役割、必要人員数の確認

  ・ 利用者ニーズの確認

以上